「無名草子:清少納言」の要点とは
- 清少納言の作品や、心配り、人生についてまとめた内容
- 才能もあり華やかだった清少納言も、そのままでいることはできなかった
「無名草子:清少納言」の登場人物
- 清少納言
「無名草子:清少納言」の重要な場面
- かつての清少納言は才能が高く評価され、心配りもできる人物だった
- 年齢を重ねてからは、田舎に移りかつての時代を懐かしんでいた
「無名草子:清少納言」の内容要約
あまりにも度が過ぎてしまった人が、そのままでいることはめったにありません。
清少納言は一条天皇の在位のとき、才能が高く評価されていました。そのことは自ら『枕草子』に書いています。
父は有名な歌人の清原元輔ですが、清少納言の歌の才能は乏しかったようです。本人もそれを自覚していたため、歌を詠む場には加わらないようにしていたのか、『後拾遣和歌集』の入集歌はとても少ないです。
『枕草子』には清少納言の心構えがあらわれています。一族の栄えた部分だけを描き、衰退についてはふれていません。そうした心配りをした人が、晩年には頼る人もおらず田舎で華やかな生活を懐かしがったというのはあわれなことです。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』