覚えておきたい古文常識:天皇の息子&娘編|東宮,春宮,賜姓源氏,内親王

覚えておきたい古文常識:天皇の息子&娘編の要点

  • 天皇にはたくさんの子供がいたが、母親のランクと強いかかわりがあった
  • 皇太子は「親王」だったが、皇族の位をもらえない男の子もいた
  • 女の子は、身分の高い貴族と結婚したが、「斎院」となる女性もいた

「東宮・春宮(とうぐう)」皇太子は次期天皇

天皇には多くの子供たちがいましたが、貴族の一員であると認められると「親王(しんのう・みこ)」という位を天皇からもらいます。その中で、次期天皇となる皇太子を「東宮・春宮(とうぐう)」といいます。次期天皇は、必ずも長男ではなく、産みの母のランクや一族の勢力が決め手になります。

「賜姓源氏(しせいげんじ)」天皇の息子でもただの人

父親が天皇でも、母親の身分が低いと親王の位はもらえません。彼らは「ただ人(うど)」と呼ばれ、天皇の家臣になります。このことを「臣籍に下す」といいます。家臣として働く際にもらう苗字が「源」で、これを「賜姓源氏」といいます。

「内親王(ないしんのう)」女の子は働かない

天皇の娘で皇女の位をもらった人を「内親王(ないしんのう)」といいます。普通は高貴な男性と結婚するため、働きませんでした。ただ、「斎宮(いつきのみや)」として伊勢神宮に、「斎院(さいいん)」として賀茂神社にお使えする場合もありました。斎宮や斎院は神様の妻ですので、任期中は結婚しませんでした。

参考文献

荻野文子『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』学研 2013

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