「落窪物語:姫君の苦難」の要点とは
- 姫君は実の父である中納言にも厳しく叱られ、さらにつらい思いをする
- 少将は悪気なく姫君を傷つけてしまったことに罪悪感を抱く
「落窪物語:姫君の苦難」の登場人物
- 姫君(落窪の君)
- 中納言
- 少将
「落窪物語:姫君の苦難」の重要な場面
- 少将は「落窪の君」という名のことを知らずに本人に尋ねてしまう
- 姫君に恥ずかしい思いをさせてしまったことを詫び、少将は自分が姫君の立場をよくしてあげようと考える
「落窪物語:姫君の苦難」の内容要約
頼まれた縫い物を終わらせられなかったことで、姫君は実の父である中納言にまで厳しく怒られてしまいます。「落窪の君」という名前を聞いたことがなかった少将は、姫君にその名前について聞き、悪気なく悪口を言ってしまいます。
さらに中納言は、姫君に対し「人の言うことを聞かないとは何事だ。縫い物を終わらせないなんてお前は私の子ではない」とさえ言い、姫君は涙をこらえきれません。
姫君はこうした辛い思いの中、少将に「落窪の君」という名まで知られてしまい、恥ずかしくて死にたいと感じてしまいます。一方少将は、自分の無神経な行いが姫君を恥ずかしくさせてしまったのだろうと申し訳ない気持ちを抱き、姫君の立場をどうにかしてあげたいと考えるのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』