助動詞「まほし」「たし」「ごとし」の要点
- 助動詞「まほし」「たし」には希望の意味がある。
- 助動詞「ごとし」には比況・例示の意味がある。
助動詞とは
付属語で活用する単語を「助動詞」という。
助動詞「まほし」「たし」の意味
助動詞「まほし」「たし」には、希望の意味がある。
希望
訳:「~たい・~てほしい」
助動詞「ごとし」の意味
助動詞「ごとし」には、比況の意味がある。
比況
訳:「まるで~ようだ」
例示
訳:「たとえば~ような・~など」
助動詞「まほし」「たし」「ごとし」の活用
助動詞「まほし」「たし」「ごとし」は、次のように活用する。
| 基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| まほし | (まほしく) まほしから | まほしく まほしかり | まほし | まほしき まほしかる | まほしけれ | ○ | 
| たし | (たく) たから | たく たかり | たし | たき たかる | たけれ | ○ | 
| ごとし | (ごとく) | ごとく | ごとし | ごとき | ○ | ○ | 
助動詞「まほし」「たし」「ごとし」の接続
「まほし」:未然形に接続
「たし」 :連用形に接続
「ごとし」:体言・連体形・助詞「の」「が」に接続
参考
「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年
「古文文法問題演習」河合出版2015年