「平家物語:忠度の都落ち」の要点とは
- 都落ちした忠度は、和歌の師匠である俊成のもとを訪ねる
- 俊成は忠度の願いを聞き入れ、「千載集」に忠度の歌を載せる
「平家物語:忠度の都落ち」の登場人物
- 薩摩守忠度
- 俊成
「平家物語:忠度の都落ち」の重要な場面
- 都落ちした忠度は田舎へ帰る途中、ふと引き返し俊成を訪ねる
- 忠度は、和歌への熱い思いから「和歌集を作るときには載せてほしい」と自分の詠んだ歌をまとめた巻物を俊成へ託す
「平家物語:忠度の都落ち」の内容要約
都落ちした忠度は、田舎へ帰る途中に引き返して和歌の師匠である俊成のもとを訪ねます。忠度の声を聞いた俊成は、門を開け快く面会に応じてくれます。
忠度は、和歌への熱い思いを語り「これから和歌集を作ることがあるかと思いますが、そのときに使えるものがあれば一首でも使ってもらえたら」と、巻物を渡します。そこには、忠度が日ごろ詠んだ中でも特に優れている歌が百首ほど書かれていました。俊成はその熱い思いに涙を流し、約束を交わします。
そして俊成は「千載集」を作る際に、「故郷の花」という一首を「よみ人知らず」として載せ、約束を果たしたのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』