「はひふへほ」:歴史的仮名遣いの要点
- 語頭と助詞以外の「はひふへほ」は「わいうえを」に直す。
歴史的仮名遣いとは
歴史的仮名遣いとは、古文の中で用いられている仮名遣いで、主に平安時代の発音を表記したものである。
これに対して、現代の私たちが用いている仮名遣いを、現代仮名遣いという。
歴史的仮名遣い「はひふへほ」:解説
歴史的仮名遣いの語頭と助詞以外の「はひふへほ」は、原則として、現代仮名遣いでは、「わいうえお」と直す。
- あはれ → あわれ
- かひなし(甲斐無し)→ かいなし
- たまふ(給ふ・賜ふ)→ たまう
- うへ(上)→ うえ
- なほ(尚・猶)→ なお
語頭に「はひふへほ」がある場合:歴史的仮名遣の例外
語頭に「はひふへほ」がある場合は直さない。
- はづかし(恥づかし)
- ひとり(一人・独り)
- ふみ(文)
- へいぜい(平生)
- ほい(本意)
助詞の「は」「へ」:歴史的仮名遣の例外
助詞の「は」「へ」は直さない。
- やまとうた_は_人のこころをたねとして……
- 御簾のうち_へ_さし入れて
参考
「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年